本日の午前中はスクールが行われている鈴蘭です。
朝一番のトレーニングは「弁証」トレーニングです。
『弁証』とは証を決定することです。
『証』というのは中医学独自の考え方で、身体全体の状態や体質を
総合的に評価したものです。
証を決めるための評価方法は、
望診、問診、聞診、切診の四診があります。
・望診:目で観察すること。舌診もここに入ります。
・聞診:声や呼吸音、話し方、咳の音などを聞きます。
・問診:痛みや熱の自覚症状や、食欲や睡眠の状態など様々な質問で
情報を集めます。
・切診:直接身体に触れて調べます。脈を触る脈診などがここに入ります。
証が決まれば、その方に合わせた施術が行えます。
これが、鈴蘭で行っている施術になります。
隣の部屋からは弁証トレーニングから臓腑のイメージへと話が移ってます。
今回は物騒ですが、殺人事件を取り上げての説明。
ですが、これはインパクトがあるだけに頭に残ります。
問題はこんなもの
「口論になり人を殺してしまいました」
1のひと:気が付いたら人が倒れていました。
花瓶をいつ手に取ったか覚えていません。
2のひと:すごく腹が立ったので殺人を計画しました。
完全犯罪を計画したのに・・・
3のひと:誰でも良かったんです。
なんでこの人にしたか?たまたまです。たまたま横にいたからです。
それぞれ、どの臓腑のバランスが崩れているのかイメージつきますか?
次は答えです。
1のひと:『心』です。
意識や精神を担当しているのが「心」です。
そこが乱れていると、感情のコントロールが難しくなります。
心神喪失状態っていいますよね。
2のひと:『腎』です。
「腎」は髓(脳)も担当します。
その脳でもの考え判断するので「腎」になります。
3のひと:『肝』です。
精神と情緒の安定を担当するのが「肝」です。
「心」は不随意的な喜怒哀楽などの感情や精神活動を主るのに対して、
「肝」は随意的な計画、判断等の思考活動を主っています。
そこが乱れるので、計画的な犯行ではなく突発的に誰でも良いになるのです。
もちろん、あくまでも臓腑のイメージを持たせるお話です。
全てがこうであるとは言えません。
「心」と「肝」の精神部分での働きについて、イメージが付きにくいと思っていた私は
店長のこの話にイメージつきやすいなぁと思ったのでした。
スクールでは「弁証」トレーニングが終わって、施術に入っています。
弁証から導き出した施術は、人によって様々です。
鈴蘭のオーダーメイドの施術を受けにいらっしゃいませんか?
本日はおひとり様でしたら、16:30~お受けいたしております(^^)